成魚は体長1mを越す大きさになる。海水を胃袋に飲み込んで体を膨らませ威嚇したり、敵に襲われた時、岩穴に入り体を押し当て引きづり出されないようにすることが出来る。ずんぐりして褐色の斑紋が全身に散らばり、鞍掛状の濃い褐色の横縞がある。体の地色は明るい茶色で、暗褐色をした鞍状の斑紋が頭部から尾鰭にかけて規則的に並ぶ。
水深100〜200の深い海底にすみ、迷彩色の体で獲物を待ち受け、小魚やイカなど貪欲に捕食するハンターです。
丹後の方言 |
一般に「わに」、「ふか」、「さめ」と呼ばれる。宮津・江尻では「もた」、間人では「もたざめ」とも言う。 |
ナヌカザメの卵
冠沖で釣りをしていたら鈎に掛かってきました。
四角いプラスチックのような固い殻に覆われた中に卵が一つあります。四隅のクルクルしたひも状のもので海底の岩などに絡みついて流されないようになっています。この中で一年ほどかけて生育し孵化します。
別名「人魚の財布」とも呼ばれているそうです。
食 味 |
サメ特有のアンモニア臭はあまり無い。干もの(塩干し、みりん干し)、煮つけ、ゆびき、肝刺身で食べられる。干物はみりん・しょうゆで味つけして干すと非常に美味。クセがなく上品な味。
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