阿蘇海の恵み 春が旬の金樽イワシ
天橋立で仕切られた内海(阿蘇海)で獲れるマイワシを、地元丹後では金樽鰯(きんたるいわし)と呼び重宝しています。
阿蘇海は天橋立で仕切られているため、海水の出入りが少なく、イワシのエサとなるプランクトンが豊富にあるため、ここで育ったイワシは外海物と比べ丸々太り脂も乗り、とても美味しいのです。
金樽イワシには昔話があります。 その昔、丹後の国に藤原保昌という殿様がおられ、その殿様は阿蘇の海に舟を浮かべて酒盛りをよくされておりました。何時ものように黄金の酒樽を舟に乗せて酒盛りをしていると、ふとした拍子に黄金の酒樽を海に落としてしまいました。網で拾い揚げようとしましたが見つからず、その代わりに黄金色に輝くイワシが沢山獲れました。それを食べた殿様はその美味しさにびっくりされ、大変喜ばれました。それから阿蘇海で獲れるイワシを「金樽いわし」と呼ぶようになりました。
この金樽イワシ、もともと狭い海ですので漁獲量もそれ程多くはなく、昔は鮮度を保っての交通が発達しておらず、地産地消がほとんどでしたが、最近は京阪神の料理屋からの引き合いが多く、獲れたら高値で直ぐ出ていくため、地元では滅多に見られなくなりました。

先日行き付けの魚屋でたまたま見かけたので買って帰りました。キロ1,200円と高級魚なみの価格でしたが、丸々と太り美味しそうだったのでついつい手が出ました。
さっそく帰ってお刺身とオリーブオイルのソテーにして頂きました。
刺身は脂がよく乗り、口に入れるととろけるように美味しく、やはり金樽イワシは絶品でした。